拍の分割
- 1つの拍は、さらに分割されます。
2つに分割されたとき、前半と後半は、ちょうど強拍と弱拍の関係と同じような関係になります。
その前半と後半がそれぞれさらに2つに分割されたときも、それぞれの前半と後半は、強拍と強拍の関係と同じような関係になります。
さらに細かく分割するときも同じです。
分割
| 強拍 | 弱拍 |
強 | 弱 |
強 | 弱 |
強 | 弱 |
強 | 弱 |
強 | 弱 |
強 | 弱 |
強 | 弱 |
強 | 弱 |
強 | 弱 |
強 | 弱 |
強 | 弱 |
強 | 弱 |
強 | 弱 |
強 | 弱 |
「強さ」
|
>
>
>
>
・
|
・
|
>
・
|
・
|
>
>
・
|
・
|
>
・
|
・
|
>
>
>
・
|
・
|
>
・
|
・
|
>
>
・
|
・
|
>
・
|
・
|
- 1つの拍を2つに分割したとき、前半を俗に「拍の表」「表拍」、後半を「拍の裏」「裏拍」と呼びます。
シンコペーション
-
次のように、より「弱い」拍(の部分)からより「強い」拍(の部分)に、1つの音符が続くとき、「シンコペーション」(切分音、切分法)と言います。
-
次のように、音の開始より1段階「強い」拍(の部分)に続く場合、1つの音符で書くことができるならば下段のように1つの音符で書きます。
-
次のように、音の開始より2段階以上「強い」拍(の部分)に続く場合、タイで書く方がより一般的です。
-
次の例で、3つめの音は音の開始より2段階「強い」部分に続いていますから、中段のようにタイで書くべきですが、同じリズムが続いているので、下段のように1つの音符で書くことも多く行われます。
-
次のような、いわゆる逆付点のリズムも、一種のシンコペーションです。
-
3拍子で2拍目と3拍目が一つの音符となる場合、2拍目と3拍目の「強さ」は対等ですが、シンコペーションの一種と考えることがあります。
-
シンコペーションの音には、通常、アクセントが付きます。
-
このアクセントは、「弱い」拍(部分)から「強い」拍(部分)に連続したことにより、打たれなくなった「強い」拍(部分)が遡って移動したものと考えられています。
-
ただし、シンコペーションの音の前が休符の時や付点音符の時など、打たれなかった前の拍が後ろに下がって移動したと考えることもあります。
-
休符をシンコペーションで書くことは、通常行われません。